この度川田画廊では、画家・中西良の個展を開催いたします。

20代後半に昭和会賞受賞で画壇に華々しくデビューした中西良（なかにし・りょう）。
その後約10年間のイタリア滞在で研鑽を重ね、帰国後は精力的に個展活動を行ってきました。
本展では画家が近年取り組んでいる、身近なモチーフで画面を埋め尽くす油彩画シリーズを一挙に公開いたします。

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【作家ステートメント】

仮想と体感 静物画の試みとして
ある日用品を多数、画面上に並べて描く。明解な形態を得るために強いコントラストで、色調変化は個体としての記憶的価値を投影するきっかけとして、できるだけ絞り込んだ諧調の中で用いること。
描くにつれ個々の形態は解け他の物と繋がって、或いは重なり接合しどこまでも広がっていくが、やがてその繋がりは解け、光に帰っていく。個体―群像―解(空)といった具合か、一連のプロセスを追うシミュレーションだと思っている。モチーフによって変化の様相は異なり、また、どこで止めるかでも結果は変わる。色調も形態の変化につれ変わっていく。いずれの場合も、画面の上で変わっていくプロセスが興味深いのである。今回の作品では変化の予兆が見えるかどうか、その瞬間を探ってみた。

2023.09. 中西 良

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神戸では初の個展開催となります。
確かな画技に支えられた唯一無二の作品世界を、是非ともご高覧いただますと幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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作品はオンラインでも販売しております
https://art-scenes.net/ja/shows/1137

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掲載作品:
仮想と体感・処暑 12S:cm.60.6×60.6 油彩・キャンバス 2023
仮想と体感・底光 12S:cm.60.6×60.6 油彩・キャンバス 2023