パウル・クレー展――創造をめぐる星座 兵庫県立美術館
2025-04-26
兵庫県立美術館では、2025年3月29日から5月25日まで、10年ぶりとなるパウル・クレーの大規模展覧会が開催されています。本展は、スイス・ベルンのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと同時代の芸術家たちの作品とともに、彼の創造の軌跡をたどる内容となっています。
クレーは、キュビスム、表現主義、ダダ、シュルレアリスムなど、20世紀前半の多様な美術動向と関わりを持ちながらも、独自のスタイルを築き上げました。本展では、彼の作品とともに、同時代の芸術家たちの作品も展示され、クレーの芸術がどのように形成されたのかを探ることができます。
展示は、クレーの初期作品から始まり、チュニジア旅行による色彩の変化、第一次世界大戦の影響、バウハウスでの教育活動、ナチス・ドイツによる迫害と亡命生活、そして晩年の作品まで、時系列に沿って構成されています。
特に印象的だったのは、チュニジア旅行後の作品群です。明るく鮮やかな色彩が特徴的で、クレーの色彩感覚の変化が感じられました。また、バウハウス時代の作品では、幾何学的な構成と色彩のバランスが見事で、彼の教育者としての一面も垣間見ることができます。
晩年の作品では、病気や迫害といった困難な状況の中でも創作を続けたクレーの強い意志が感じられました。特に、「無題(最後の静物画)」は、静謐でありながらも力強さを感じさせる作品でした。
展覧会情報
会期:2025年3月29日(土)~5月25日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(5月5日は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般2,000円、大学生1,500円、高校生以下無料、70歳以上1,000円、障害者手帳等をお持ちの方(一般)500円、障害者手帳等をお持ちの方(大学生)350円
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
詳細は兵庫県立美術館公式サイトをご覧ください。
パウル・クレーの多彩な作品と、その背景にある歴史や思想に触れることができる貴重な展覧会です。
ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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